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痩せすぎ女性の不妊・次世代への影響①

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痩せすぎ女性の不妊・次世代への影響①

痩せすぎ女性の不妊・次世代への影響①

2023/08/21

まだまだ猛暑が続いておりますが、如何お過ごしでしょうか。

今年はコロナの規制も緩和されつつあり様々なイベントがある一方、コロナ感染者数も増加傾向で、それ以外にも夏風邪や、多くはないようですがインフルエンザ感染者もいるようですので、健康に注意した上で残された夏を素敵な時間として過ごして頂ければと思います。

 

今回はやせすぎ女性の不妊・次世代への影響について調べました。

少し長くなりますので、小分けにさせて頂きます。

専門外の領域になりますのでご専門の先生方のお知恵も拝借致しましたが、内容のクオリティーとして少し粗いかもしれませんけれどもご容赦頂ければと思います。

 

そもそもなぜこのテーマなのか、まずお伝え致します。

インターネット社会と言われますように世の中には情報が溢れ、玉石混淆としております。

一方で、マスコミの様々な都合のためか公にしない情報もあるようで、講演やTV出演でも自由には話せず制限がかかることもあると聞きました。

知識は身を助けるという言葉があるように、正しい知識をもつことはリテラシーの観点からも重要でしょう。

 

さて本題に戻りますが、まずは出生状況の現状、不妊治療について簡単にお伝えし、その上でやせ過ぎ女性の不妊・次世代への影響を考えていきます。

本日は出生状況の現状を中心にお伝えさせて頂きます。

 

まずは出生状況の現状について確認致しましたが、皆様ご存じのように日本の出生数は減少傾向です。

厚労省の統計では、1975年頃の第二次ベビーブーム以降、出生数と合計特殊出生率が低下傾向です。

直近の出生率は、平成27年で100万人でしたが、令和元年で86万人、2年で84万人、3年で81万人、4年で77万人と、やはり減少が続いております。

 

さらに厚労省のデータを見ると、第一子出生時の母親の年齢が徐々に高齢化しています。

昭和50年では25.7歳だったのに対して、平成27年以降は30.7歳、令和4年では30.9歳になっております。

ここで考慮すべき点として、女性は40歳頃から染色体異常が増えると指摘されております。

この図は、女性の年齢と妊娠中期の染色体異常の割合を示しています。

 

染色体異常は年齢を重ねるごとに増えますが、35歳頃を境とし40歳から急に増加致します。

 

出産が高齢化し染色体異常の率が増えることには、卵子の加齢が起因すると言われます。

この図は、年齢ごとにその女性自身の卵子を使った場合と、若い女性のドナー卵子を使った場合での胚移植あたりの生産率を示します。

年齢を重ねるにつれて、自身の卵子とドナーの卵子で生産率の差が大きくなります。

日本生殖医学会は、女性の年齢の増加による妊孕力の低下の主な原因は、卵子の質の低下であるとコメントしています。

さらに、例えば48歳の女性でも、ドナーの卵子を使っていると生産率の低下が少なく、加齢による子宮の受容能の変化が少ないこともわかります。

但し、年齢を重ねると、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症などの不妊症関連疾患は増え、妊娠する上で別の問題が生じます。

 

ちなみに、男性も加齢に伴い不妊のリスクが上がることが知られております。

つまり、染色体異常は女性因子だけが原因とは限りません。

男性の加齢で、精子の数が減り、運動率も下がり、精液の量が減るなどの変化が起こります。

これは不妊にもつながりますし、早産や低体重児、また子供が統合失調症、躁うつ病と言われる双極性障害、自閉症などのリスクが増加します。

35歳頃から加齢に伴って精液量が低下し染色体異常のリスクが上がるという、研究報告がございます。

 

本日のポイントとしては、少子高齢化で日本の出生数は低下傾向が続いていること、初産の平均年齢が30.9歳と昔よりも遅くなっている一方で年齢を重ねると卵子の加齢などのため染色体異常をきたしやすいこと、但し染色体異常に関しては女性因子のみならず男性因子も原因になりうることがあげられます。

 

産科や婦人科的な内容になってしまいましたが、文字数の兼ね合いもございますので、本日は出生状況についてのみお話しさせて頂きました。

次回は、不妊治療についてお話しし、それからやせ過ぎ女性の不妊・次世代への影響について検討して参ろうと思います。

暦に反してまだまだ夏の暑さはとどまっており、台風などのため気候も不安定になってくるかと思いますが、皆様も風邪などお召しにならないように注意して残りの夏を楽しくお過ごし下さい。

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